薩摩川内市にある新田神社の御新田で６月９日、五穀豊穣（ほうじょう）を祈願する「御田植祭」がありました。多くの見物人が植栽の様子を見守り、県無形民俗文化財の倉野・宮内奴（やっこ）踊りも奉納されました。

　御田植祭ではＪＡ北さつまから奉納された種子が使われました。神事の後、地元の幼稚園児らが苗をかごに乗せて神社から神田まで運び、田植え歌に合わせて白装束姿の早男と緋袴（ひばかま）を身にまとった早乙女が横一列に並んで苗を丁寧に植えました。

　ＪＡ北さつまからは新採用職員の児玉龍汰さん（23）が参加しました。児玉さんは「手植えをしたのは小学校の農業体験以来だったので楽しみながら参加できた。歴史ある行事に参加できて良かった」と話しました。