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北さつま農業協同組合オフィシャルサイト

北さつま農業協同組合(JA北さつま)

現代の名工に德利さん JA北さつま女性部も仲間の受賞を祝福

現代の名工に德利さん JA北さつま女性部も仲間の受賞を祝福

厚生労働省が卓越した技術者を表彰する「現代の名工」に、薩摩川内市樋脇町の和服仕立職、德利孝子さん(88)が選ばれました。德利さんはJA北さつま女性部樋脇支部のメンバー。JA女性部の仲間が「名工」に選ばれ、宮元泰子支部長らも「女性部の誇り」と大喜び。「德利さんの頑張っている姿に女性部員も刺激を受けている。これからも体に気を付けて頑張ってほしい」と話し、ますますの活躍を祈りました。

德利さんは農業をしながら子育てに励み、40代で和裁の通信教育を受けました。その後、鹿児島市内の専門学校に入学し、教員免許を取得しました。

和服仕立職人として活躍する中、和服縫製で袖口の褄型(つまがた)を美しく処理する方法や、型紙を使わずに寸法を算出する方法を考案。比翼の綿量の加減や比翼に台形の天竺芯を入れるなどの工夫を行いました。この技法による作品は着装姿が美しく、演劇・舞踊界で幅広く利用されています。

また、専門学校で500人以上の生徒に和裁の知識・技術指導を行ったほか、和裁教室では技能検定を目指す人に特別指導を行うなど、後進の育成に力を注いできました。

德利さんは「実感はないけどうれしい」と受賞を喜び、「日本の文化を絶やさないため、私が持つ和裁の技術を若い人に伝えていきたい」と語りました。

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