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北さつま農業協同組合オフィシャルサイト

北さつま農業協同組合(JA北さつま)

稲作の未来担う新品種に注目集まる/「あきの舞」種子の収穫開始

稲作の未来担う新品種に注目集まる/「あきの舞」種子の収穫開始

 JA北さつま中津川採種生産組合と鹿児島県米・麦等対策協議会は10月31日、さつま町中津川にある種子生産ほ場で、新品種「あきの舞」の令和7年度からの一般栽培に先立ち、栽培用種子が出来たことをPRするイベントを開きました。行政やJAなどの関係者、地元保育園の園児らが参加したほか、多くのマスコミが駆けつけ、新品種に注目が集まりました。

 コンバインで刈り取り、脱穀された種子はトラックに積み込まれ、参加者に見守られながら同町の種子籾センターへ運ばれました。
 現在、県内で広く普及している普通期米「ヒノヒカリ」の栽培において、昨今の夏場の高温により品質低下や減収などの影響が多く出ており、農家経営に影響を及ぼしています。対策のための新品種として「あきの舞」の開発が平成25年から始まりました。交配と選抜を繰り返し、およそ10年かけて開発されました。
 高温に強いだけでなく、現状の葉いもち病に対し抵抗性もあるため品質低下が起こりにくいとのこと。また、県内普通期米の主要品種である「ヒノヒカリ」と「あきほなみ」の収穫期間の間に収穫ができるので、栽培しやすいのが特徴です。ヒノヒカリと比較して粒が大きく、収量性も高いため農家所得の向上が見込め、食味は同程度の良食味です。

 一般の栽培開始は令和7年6月からの予定で、収穫された米が消費者に届くのは10月下旬頃になる見込みです。中津川採種生産組合の福丸一博組合長は「米農家にとって栽培しやすく食味も良い、期待の新品種。消費者の元に届くのはもう少し先になるが、楽しみにしていて欲しい」と話しました。

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