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北さつま農業協同組合オフィシャルサイト

北さつま農業協同組合(JA北さつま)

豪雨災害乗り越えトマトの出荷再開 伊佐市の小水流さん

豪雨災害乗り越えトマトの出荷再開 伊佐市の小水流さん

2020年7月の西日本豪雨で被災した伊佐市大口山野の小水流竜司さん(41)が、トマトの出荷を再開しました。「ビニールハウスの再建から土づくりなどゼロからのスタート。不安もありましたが、これまでと変わらぬ味でほっとした」と顔をほころばせました。

被災当時、小水流さんは水稲15㌶とハウス9棟(20㌃)でトマトを栽培していました。豪雨により近くの川の堤防が決壊し、3分の2以上の水田が濁流に飲み込まれ、ハウスもすべて流されました。

9カ月の間、ハウスは手付かずのままとなっていましたが、「おいしいトマトを待っている」との励ましの声に背中を押され、再起を決意。昨年4月に流されたハウスを撤去し、新たなハウスを組み立てて7棟を再建しました。10月下旬に苗3900本を定植し、新たなトマト作りをスタートさせました。

定植から3カ月ほど水やりを絶つ栽培法に取り組んでいます。根張りが良くなるのが特徴で、生育も順調。実の大きさや形、色付きも良好で2月から収穫を始めました。

「たくさんの人から手紙が届き、声を掛けてもらったことが大きな励みになった」と感謝する毎日。「今後も品質管理や病害虫防除に努め、おいしいと喜んでもらえるトマトを作りたい」と話しました。

収穫作業は6月いっぱい続きます。終盤には市内の保育園児を招待し、トマトの摘み取りを体験させる予定だそうです。

 

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