田の神さあがお引っ越し 薩摩川内市祁答院町で田の神戻し
薩摩川内市祁答院町藺牟田地区で4月10日、田の神さあが年に一度宿を引っ越す「田の神戻し」が行われました。五穀豊穣、子孫繁栄などを願う伝統行事で、150年以上続いています。この日は県内各地から多くの見物人が集まり、引っ越しの様子を温かく見守りました。
田の神さあを1年間預かった吉永正三さん(65)は「田の神さあのおかげで孫が無事産まれた。朝晩声を掛けていたのでいなくなると思うと寂しいが、気持ち良く送り出したい」と涙ながらに語り、別れを惜しみました。
引っ越しには、顔にヘグロ(すす)を塗って化粧をした若者8人が付き従い、田の神さあを花かごに乗せて新居宅へ送り届けました。道中では福祉施設やレンゲ畑などに立ち寄り、ユーモラスな踊りを披露したほか、見物人の顔に無病息災を願ってすすを塗って回りました。
2018-04-11 | JA北さつまからのお知らせ
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